私のサロンのボディメニューにはオイルしかありません。
オイルマッサージをするセラピストとして私個人が大切にしていることを書きます。
昨夏ころから自分のこれまでのタッチングを見直し、タッチの質を高めることに専念してきました。
触れることができなければお伝えできませんが、触れる=タッチにも質というものがありす。
20年程前、私はジャムウとバリニーズマッサージ習得のためバリ島に滞在していました。その間、多くの街スパやヴィラ、高級スパなどに足を運び、バリニーズマッサージをたくさん受けていました。
バリニーズの生活に深く根付いた宗教観は島全体を神聖に感じさせ、自然のパワフルさやバリ特有の香り、環境全てがセラピューティックな時間の流れを生み出していました。
セラピストは手から伝わるエネルギーをとても重要視して、その手は少し硬く張りがあり、繊細な圧とスローで途切れることのないストロークはとても心地よいものでした。
お香の香りと大自然という環境が相まって独特の世界観を味わいました。

ヴィラでトリートメントを受けた時、お香の香りと鳥の声、自然の存在感を存分に感じながら施術を受けていると、ふと自分の体の境界線が消えて無くなっていくような感覚に陥ったのです。
私は瞬時に「こわい」と思いました。
自分の意識が体の中でキリがなく広がっていくような、体はここにあるのに深く沈んでいくような、そんな感覚を得たのです。
ふと我に返った時、「ちいさい」と思いました。
自分がちっぽけ過ぎたのです。小さいことには気づいていましたが、思ってた以上に小さくて広がっていたものの収まりが悪くて仕方がなかったのです。
このような現象は経験したことがある方もいるのではないでしょうか。
自然というものは大きすぎて、広すぎて、私たち人間には想像もできないほど
畏れおののく偉大なものです。
その後のバリでの生活は、瞑想的なものになっていき私に取り繕うことを止めさせたのだと思います。
私はあの時、ヴィラでのトリートメントで感じた恐怖は、自分を開けていなかったことの現れだと思うのです。

技術や手技、知識や体の使い方は学んだり練習すれば誰にでもできます。誰にでも。
何が違いを生むのかはセラピストの意識の状態なのだと思うのです。
やり過ぎたおもてなし、行き過ぎた優しさはクライアントのためではなく、実はセラピストの感情と意識の状態の現れであると今は思います。エゴなのです。
かつての自分もそうだったように。
セラピストとして自分を開いていく作業には覚悟が必要です。
起こったことからは逃れることはできないけれど、そこからタッチに結び付くものはとても大きなものなのです。
自分を開いた時には既にエゴなどどこかへいってしまっているでしょう。
セラピストの存在感は消えてなくなるのです。
思えばサロンをオープンしてからずっと、私はクライアントの皆さんのレジリエンシー向上とQOLを高めるための道具=セラピストとなることを目指してきたのだなと考えています。
気を使うことはなく、元気がなければそれでいいです、無理に笑顔を作る必要もなく、その時のそのままでご来店くださっていいのです。
そんな軽い気持ちで私のタッチを受け取っていただければ嬉しいです。
3月までオイルマッサージはモニター料金となっています。
始めましての方も、お久しぶりの方も、どなた様もお気軽に、お早めにお声かけください。

オイルマッサージ【3月まで】
・120分 ¥14.000 → ¥11.000
・90分 ¥11.000 → ¥8.500
・60分 ¥8.500 → ¥6.500
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